tadashi blog Written by tadashi_sato

人間関係に疲れを感じやすいですか?それはhspなのかもしれません。

人生

私は人と会話をしている時、神経を過敏に使い気疲れすることが多いです。

これはHSPによくある典型的な特徴です。

HSPとは「Highly Sensitive Person」の略称で、「とても敏感な人」と言う意味です。

HSPである人は世の中の約5人に1人の割合でいるそうです。

イルセ・サン著の本「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち (心理療法士イルセ・サンのセラピー・シリーズ) [ イルセ・サン ]」を参考にしながらHSPについてまとめました。

1、HSPとは何か

アメリカの精神分析医で学者のエレイン・アーロンによって、1996年に提唱され、とても敏感なタイプ(HSP)とそれ以外の(例、タフな、外向的な)タイプの2つに分けられました。

最新の研究で、HSPは遺伝的な要素が強く生まれ持った気質に大きく依存していることが検証されています。HSPである人は次のような性格が多いようです。

<HSPである人の性格>
・心配性
・恥ずかしがり屋
・神経症
・割と内向的な人が多い
・思慮深い
・感受性が強い

2、HSPの利点

2.1、一度に多くのことを深く考えられる

HSPは1つの物事について、たくさんの異なる観点からとらえます。

細かいところまで感じ取り、奥深くまでじっくり洞察します。

2.2、とても慎重で細部にまで注意を向けれる

行動に移す前にじっくり観察し、熟慮します。

足を踏み入れる前にその状況について綿密に考えます。そのため、失敗したり不運に見舞われたりせずに済みます。

例えば、発表があるときには、ありとあらゆるハプニングを想定し細かいところまで事前に考えれます。

2.3、共感力が高く思慮深い

HSPの多くが、サービス業や人をサポートする仕事に身を置き、相手から感謝されます。

2.4、誠実で、責任感が強い

HSPの多くは非常に誠実で物事を真っ向からとらえ責任感を強く持っています。

3、HSPの欠点

3.1、自分に高度な要求をしてしまいがち

自分がどうあるべきかという高い基準をもうけてしまいます。

自分に厳しくありながら他人には甘くしてしまい、凝り固まったルールに従って振る舞まってしまいます。そのため、すぐにくたくたになって疲れてしまう傾向があります。

3.2、罪悪感や羞恥心を感じやすい

自分の力が及ばないことまで罪悪感を抱いてしまいます。

他人に迷惑をかけたときに後悔しやすいのです。

ほかの人や動物を傷つけてしまうと、深刻にとらえすぎてしまい、度を越した罪悪感を抱きながら自分のことを責め続けることが多いです。

3.3、恐怖心を感じて憂鬱になりやすい

想像力が豊かで独創的に物事を思い浮かべる傾向があります。

新しい可能性を考えるのが得意なために、物事が悪い方向に行く可能性も見えてしまいます。

3.4、怒りをうまく放出できない

共感力が高く繊細なため相手の怒りに強烈なダメージを受けてしまいます。

4、HSPである人が他人に対しての向き合い方

4.1、周囲の人に自分がHSPであることを伝える

自分がHSPであることをカミングアウトすることで、素の自分自身を受けれ入れてもらいやすくなり、自分のことを奇妙に感じる人たちの中に飛び込んでいく勇気が持ちやすくなります。

4.2、自分の限界値をはっきり自覚しておく。また、周囲に伝えておくと良い。

自分の中で境界線を引けないと限界に達するまで過激な刺激を受けることになります。

それは、限界点の低いHSPにとって辛いことです。

タフな人にっと手はささいなことでも、HSPにはトラブルの種になりえるのです。

他の人に面倒をかけたくないと思いながら、一方で刺激が強すぎて体調を崩さないように自分の敏感さに配慮する必要があります。

自己管理を怠ると、最後には完全に集中力を欠いてしまうか、次の日までいつもより疲れが残ってしまいます。

4.3、自分にできることは限られている

自分の限界を受け入れたくなかったり、他の人と同じように自分もできるはずだと信じがたい気持ちを捨てきれないために。自分自身に課してしまうかもしれません。

しかし、ほかの大半と同じようにタフでエネルギーに満ち溢れた人間になろうとするのはやめて、その代わりにとても敏感で感受性の強い自分を受け入れ、繊細な自分にぴったり合った人生設計をするのです。

そうすることで、大きな抑圧、早すぎるテンポ、まわりの鈍感さを乗り越える必要がなくなります。

4.4、言葉の洪水に溺れないように会話中に休憩を取る

「休憩を取らせて欲しい」と言えないでいるうちに、相手が発した言葉を理解できなくなってくるのです。

休憩を取ることで、自分の声に耳を傾ける余裕ができますし、何を言い、何をすることが最良なのか考えられます。

聞き役になることが多いHSPにとって、特に大事なのは、相手の言葉に耳を傾けるのであれば、逆に自分自身の言葉も相手にちゃんと聞いてもらうと言うことです。

自己表現することで、過激な刺激を受けるのを避けることができます。

4.5、時と場合に応じて「深い会話」と「表面的な会話」を使い分ける

友達との会話やカウンセリングを受ける時には「深い会話」になるように心がけるべきですが、店の店員さんや窓口でのやりとりをする時には「表面的な会話」で十分であるように思います。

4.6、HSPの理解者をパートナーに選ぶ

HSPの多くは1人で暮らすことを選択します。そうすることで、HSPが好む平穏を得やすくなるからです。

しかし、同時にHSPは時折、孤独を感じます。これは厄介なジレンマです。その際に、自分を理解してくれるパートナーがいると心強いかもしれません。