【当事者が語る】HSPって何者?特徴とHSPの向き合い方を網羅的に解説!

HSPが疑われる社会人「HSP気質でないかと最近思い始め、実際にどういった特徴があるのか知りたい。」
こんな悩みにお答えします。
HSPは生まれつきの気質で無理に克服するべきものではありません。HSPは一種の人間としての性格であるからです。
自分自身がHSPであることを認識し自己管理をすることによってより健康的な生活を送ることができます。
本記事では、生きていく上でHSPとの向き合い方を解説しています。
HSP気質に人生を振り回されている方必見です。
本記事の内容
- HSPって一体何者?
- 生きていく上で、HSPとどうやって向き合えば良いか?
この記事を書いている私もHSPで、日々生きづらさを感じております。サラリーマンとして2年3ヶ月働きましたが、環境や人間関係に悩まされていました。自由に自分らしく生きれるフリーランスとして、現在活動しております。
HSPって一体何者?
HSPとはそもそも何か
HSPとは、Highly Sensitive Person(高感受性者)の略称です。HSPは、周囲の刺激に過剰に反応し、感情やストレスに敏感な人のことを指します。
HSPは、生まれつき感受性が高く、周囲の刺激に敏感であるため、日常生活で様々な問題が起きます。
・HSPの特徴5つ
- 感受性が高い
- 深い思考をする
- 感情に敏感である
- 経験や刺激を人一倍感じやすい
- 周りの人や環境に敏感である
上記のような特徴があります。具体的にさっそく見てみましょう。
感受性が高い
HSPは、五感が鋭く、細かいところに気が付くことができます。そのため、音や光、匂いや触感など、周囲の刺激に対して過剰に反応します。
深い思考をする
HSPは、情報を深く処理し、分析する能力が高く、哲学的な考え方を持つことが多いです。
感情に敏感である
HSPは、感情表現が豊かで、自分や周りの人の気持ちをよく理解することができます。しかし、その一方で、感情に流されやすく、落ち込みやすい傾向にあります。
経験や刺激を人一倍感じやすい
HSPは、経験や刺激によって感情が左右されることがあります。良い刺激によっては、喜びや幸福感を感じる一方、悪い刺激によっては、不安やストレスを感じます。
周りの人や環境に敏感である
周囲の人や環境に対して過剰に反応し、ストレスを感じる傾向があります。しかし、その一方で、他人の気持ちや状況に敏感になることで、人とのつながりを深めれます。
HSP気質の人に多い性格
自分や他人の気持ちに敏感であり、繊細であることから、自分自身や周りの人々との関係性に強い興味を持ちます。
批判や否定的な意見に過剰に反応することがあり、傷つきやすいという側面も持ちます。
そして、創造性や直感力が豊かなことが多いとされています。深い感性を持ち、美的感覚に敏感であることから、芸術や文化に興味を持つことが多いです。
また、直感力が高いため、自分や他人の感情や状況を敏感に察知し、適切な行動をとることが人より得意です。
HSPが向き合うべき人間関係については、自分自身を理解してくれる人と付き合うことが大切です。また、感受性が高いため、批判的な人や攻撃的な人との付き合いは避けた方が良いでしょう。
自分とは異なる感性を持つ人がいることを理解し、相手の感情や意見に対しても敏感に反応することが求められてきます。
HSPと他の障害との関係
次の障害との関係が散見される事が多くあります。
- HSPとASD(自閉症スペクトラム障害)の違いや関係性について
- HSPとADHD(注意欠陥・多動性障害)の関係性について
- HSPと共依存の関係性について
- HSPと不安・うつ病の関係性について
- HSPとパーソナリティ障害の関係性について
では、実際に1つ1つ具体的に見ていきましょう。
HSPとASD(自閉症スペクトラム障害)の違いや関係性について
HSPとASDは、共通点もあれば違いもあります
HSPは感覚過敏に悩無事が多いですが、ASDの人は、感覚過敏や感覚遮断など、感覚処理に問題を抱えている場合があります。
一方で、HSPは感受性が高く、情緒的なことに敏感であるため、ストレスがたまりやすいですが、ASDの人はむしろ感情表現が苦手である場合があります。
HSPとADHD(注意欠陥・多動性障害)の関係性について
HSPとADHDには、共通点もあれば違いもあります。
HSPは、環境の変化に適応しにくかったり、プレッシャーを感じやすかったりすることがありますが、ADHDの人は、集中力が続かなかったり、行動が衝動的になったりすることがあります。
HSPは、物事に対して深く考え込んでしまい、慎重になりすぎることがありますが、ADHDの人は、思いついたことを即実行に移そうとし、結果的に失敗してしまうことがあります。
HSPと共依存の関係性について
共依存は、自分自身よりも他人の気持ちや要求を優先してしまうことを指します。
HSPは、繊細な感受性を持っているため、他人の気持ちを敏感に察知することができます。そのため、自分自身よりも他人の要求を優先してしまい、共依存に陥るこ傾向が見られます。
HSPと不安・うつ病の関係性について
HSPの方は、繊細で情緒的な面が強く、環境の変化や外部からの刺激に敏感なため、不安やストレスを感じやすい傾向があります。
そのため、不安障害やうつ病との関連性が指摘されています。
ただし、HSPが不安障害やうつ病になる確率が高いわけではありません。HSPの方が他の方よりもストレスを感じやすいため、適切なコーピング方法を身につけることで、不安やうつ病を予防することができます。
HSPとパーソナリティ障害の関係性について
HSPの方は、繊細で情緒的な面が強く、環境の変化や外部からの刺激に敏感なため、他人との人間関係でストレスを感じやすい傾向があります。
そのため、HSPと過剰な自己愛や他人への不信感が見られる「ナルシシスト型パーソナリティ障害」や、過剰な依存や孤独感が見られる「避難型パーソナリティ障害」といったパーソナリティ障害との関連性が指摘されています。
ただし、HSPがパーソナリティ障害になる確率が高いわけではありません。HSPの方が他の方よりもストレスを感じやすいため、適切なコーピング方法を身につけることで、パーソナリティ障害を予防することができます。
生きていく上で、HSPとどうやって向き合えば良いか?
5つの対処方法
- 自分自身を受け入れること
- ストレスを解消する方法を見つけること
- 感情を表現すること
- 日々の生活にリズムをつけること
- 自分に合った環境をつくること
HSPの対処方法を上記5つあげます。1つ1つ簡単に見ていきます。
自分自身を受け入れること
HSPは自分自身を否定的に考えることが多いです。
しかし、自分自身を受け入れ、自己受容することは生きる上で非常に重要なスキルです。
自分がHSPであることを受け止め、自分の感性を肯定的に捉えることにより自己肯定感を高めていきましょう。
ストレスを解消する方法を見つけること
HSPの人はストレスに弱い人が多いです。
ストレスを抱えているときには、自分に合ったストレス解消方法を見つけることが大切です。
運動や音楽、瞑想など、自分がリラックスできる方法を見つけましょう。
感情を表現すること
HSPは感情表現に苦手意識を持つことがありますが、感情を抑え込むことはストレスをためる原因になります。
自分の感情を適切に表現していき、ストレス溜めない事が必要となってきます。
日々の生活にリズムをつけること
HSPは、刺激に敏感なため、生活リズムが乱れるとストレスを感じることがあります。
規則正しい生活リズムをつくることで、自己管理をしやすくなり、ストレスを減らすことができます。
自分に合った環境をつくること
HSPは、刺激の多い環境には適応しづらい傾向があります。
自分に合った環境をつくることは非常に重要になります。また、ストレスも軽減することができます。
HSPと健康問題
HSPの生活スタイル
HSPにとって、自分自身の心身のバランスを保つことが大切です。ストレスを感じたときには、ストレスを解消する方法を見つけることが必要です。
たとえば、自分自身が興味を持った趣味を楽しむことや、自然の中で過ごすことが、ストレス解消に効果的です。
また、自分自身を認め、自分の繊細さを受け入れることが大切です。
自分を否定することなく、自分に合った生き方を見つけることが、幸せな生活を送るための重要なポイントです。
・適した食生活や運動
HSPは、ストレスに敏感であり、社交的な環境や刺激の強い場所に長時間いることが難しい傾向があります。そこで、HSPが心身共に健康的な生活を送るためには、適切な食生活と運動が重要です。
・適した食生活
まず、食生活についてですが、HSPはストレスを感じやすいため、ストレスを緩和する効果のある食材を摂取することがおすすめです。
例えば、緑茶やカモミールティーなどはリラックス効果があります。また、野菜や果物、豆類など栄養価の高い食品をバランスよく摂取し、腸内環境を整えることも重要です。
さらに、食事をゆっくりと食べることで、消化器官の負担を減らし、リラックス効果を得ることができます。
・適した運動
HSPは適度な運動をすることでストレスを軽減することができます。ただし、激しい運動や長時間の運動は逆効果になる場合があるため、自分に合った運動方法を見つけることが大切です。
例えば、ヨガやピラティスなどの静かな運動は、心身ともにリラックスすることができます。また、自然の中でのウォーキングやジョギングなど、自分のペースで行う運動もおすすめです。
HSPと周囲の環境
- (学生向け)HSPが向いている教育環境や学習方法について
- (社会人向け)HSPが向いている職種や業界について
それぞれの人にとった相応しい環境を整える事が健康面で非常に重要なこととなってきます。
(学生向け)HSPが向いている教育環境や学習方法について
HSPにとって、人との関わりや繊細な感性から、大人数の集団の中での学習は疲れやすく、学習効果も低くなることがあります。
そのため、少人数制の学習環境や、自分自身が興味を持った分野について、自主的に学ぶ方法が向いています。
また、学習効果を高めるために、リラックスできる環境で勉強することが大切です。
(社会人向け)HSPが向いている職種や業界について
HSPにとって、感情やストレスを受け止めやすいという特徴があります。
そのため、職場がストレスを感じやすい環境だと、精神的な疲れや過剰なストレスが多く感じます。
HSPにとっては、自分の得意な長所を生かせる職場が働きやすいです。
たとえば、クリエイティブな分野やカウンセラー、看護師、美容師、フードアドバイザー、教育関係などが挙げられます。自分に合った職場を選ぶことで、自分の能力を発揮しつつ、ストレスを最小限にすることができます。
»参考記事 【無理しない生き方】HSPに向いているおすすめの仕事33選
まとめ
- HSPについてのまとめ
- HSPに対する理解を深めるための考察や提言について
- HSPに対する今後の研究や取り組みについての展望について
HSPについてのまとめ
HSPは創造性や洞察力に優れ、人間関係や職場でのコミュニケーションにおいても優れた能力を発揮することがあります。
HSPに対する理解を深めるための考察や提言について
HSPに対する理解を深めるためには、まずはHSPの特性や傾向を理解し、それを受け入れることが重要です。
また、HSPの特性を尊重し、HSPにとって適した環境や方法で接することが必要です。そのためには、HSPに関する情報を広く知り、HSPに対する理解を深めることが求められます。
また、HSPに対する理解を深めるためには、社会や環境の変化に対応した新しいアプローチが必要です。
例えば、職場や学校でのHSPの支援策の充実や、HSPにとって適したライフスタイルを提供する施設の整備などが必要となります。
HSPに対する今後の研究や取り組みについての展望について
HSPに関する研究は、近年ますます進展しています。今後も、HSPに関する研究や取り組みが進むことで、HSPの特性をより深く理解し、HSPにとってより良い社会環境や生活環境が整備されることが期待されます。
また、HSPに関する情報の普及や啓発活動の充実、HSPに対する理解を深めるための教育の充実などが必要となります。HSPは社会的な課題となっており、今後ますます注目が集まることが予想されます。